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2020.12.24

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リーダーシップとブラックシープ;茅場町-戦記 DE BELLO KAYABACHO

リーダーシップとブラックシープ;茅場町-戦記 DE BELLO KAYABACHO

コニカミノルタマーケティングサービス株式会社代表の岡本が綴るブログ『茅場町-戦記 DE BELLO KAYABACHO』。 第四回は『リーダーシップ』について、KMMSの行動指針を元に解説いたします。

リーダーシップとは

リーダーシップとは何なのか?次のブログのテーマをリーダーシップとしたのが間違いで、実にこの数カ月間ずっとこのなんとも分かりにくい概念に頭を悩ませてきたのだが、やっとその答えに辿り着き、ブログを更新できることになった。

リーダーシップとは、「会社のミッションとビジョンを信じ、チームメンバーにその想いを伝え、自らが実践すること」だ。当たり前でシンプルだけども、これが全てだと思う。この結論に至ったのはつい最近のことである。

先日KMMSのコーチングを依頼しているSコーチのもと、経営層とマネジメント層との意識合わせのワークショップを行った。KMMSのマネジメント層がミッションとビジョンについて各々の理解度や想いを話すセッションがあり、その内容を聞いてショックを受けた。ミッションとビジョンの解釈が三者三様といった具合にそれぞれ違っていて、腹落ち具合もバラバラだったのだ。これでは、彼らの下で働いているメンバーたちは更に違う解釈をしているか、全く理解していないか、いずれにしても同じ想いを共有できていないことは明らかだ。

自分ではもっと伝えていたつもりだったし、もっと理解してもらっていると思っていたのだ。全然足りていなかったのだ。ビジョンとミッションは会社の文化の重要な一端を担っている。みんなが同じ方向に走るための道しるべになるべきものだ。それを信じるのはもちろん、丁寧に繰り返し伝えていかないといけないのだ。そしてその時、ここ数カ月悩んでいたリーダーシップの本質が見えてきた。

そこで、ここは大いに反省し、バカの一ツ覚えよろしくひたすらにビジョンとミッションと行動指針(ブラックシープ)について話していくことを決意したのである(今後社員は毎回同じ話を聞かされることになる)。

社会と個人の進歩(成長)への飽くなき挑戦

KMMSのミッションとビジョンは意外と難しいらしい。特に「サイエンス」と「唯一無二のパートナー」というワードの解釈が人それぞれ違ってくるからだ。

ミッション
サイエンスの力で
マーケターのやりたいを実現すること。

ビジョン
マーケターの革新を支える
唯一無二のパートナーになる

実はKMMSのミッションとビジョンと行動指針であるブラックシープには一つの共通した想いがその根底にある。それは「社会と個人の進歩(成長)への飽くなき挑戦」という想いだ。この想いを踏まえ、もう一度ミッションとビジョンを読み返してもらうと、腑に落ちる点があると思う。更に、行動指針であるブラックシープの位置づけも分かりやすくなる。サイエンスと唯一無二のパートナーというワードが「社会と個人の進歩、成長への飽くなき挑戦」の象徴である一方、ブラックシープはその想いを具体的にどのように実現するかを規定している。

ブラックシープ:KMMSの行動指針

KMMSのリーダーとして

ブラックシープの11の行動指針はそもそもKMMSのリーダーに必要な行動指針として定めたものだ。まだまだスタッフが少なく、全員がリーダーとして活動してほしいと思い、社員全員の行動指針とした。だからリーダーとして必要な行動指針は全く変わらない。

しかし、更に理解しやすいよう今回はリーダーの立場からブラックシープを改めて見直し、分かりやすいように一般的に馴染みのあるビジネス用語を当てはめて追記してみた。()が追記。

「社会と個人の進歩、成長への飽くなき挑戦」に共感し、それを体現していけるリーダーと共に会社を成長させていきたい。

1.顧客の困りごとの解決に全力を尽くす(実行力)

顧客のお困りごとを見過ごさず、顧客よりも真剣に問題に向き合い、会社全体で解決策を導き出し、実行する。

2.現場至上主義(マイクロマネジメント)

現場よりも優先されることはない。全社員は現場の問題を解決することを優先する。

3.人が嫌がる仕事こそ価値ある仕事(レジリエンス)

誰でもできる仕事、どこでも展開しているサービスの価値は低い、難しくても誰もしてない仕事、嫌がる仕事にこそ価値がある。

4.倹約・質素(DX)

資産を有効に活用し、ムダを排除する。

5.一歩先を望み、進む勇気を持つ(アントレプレナー精神)

どんなに成功しても、現状に満足せず、過去にすがらず、すべてを捨てて一歩先に進む勇気を持つ。

6.スピードは大きな武器となる(アジャイル)

頼りになるのはスピード。誰よりも早く行動することが重要。

7.システム2思考(データサイエンス)

直観や流行に流されず、深く、広く長期的に思考する。

8.事実を追求し受け入れる(ファクトベース思考)

真摯に現実を見つめ、失敗を認める努力を積極的に行う努力をし続ける。

9.結果よりも行動を重視する(OODAループ)

言い訳や、できない理由を考える前にまずはやってみる。失敗から多くを学べることを忘れない。

10.メンバーを信頼し、共に成長する(成長思考)

誰もがヒーローになる権利がある。メンバーと情報を共有し、チームとしての成長を優先する。

11.仕事を楽しみ、権威を疑う(反骨精神???)

ポジションや自己を守るための行動や、他者や他グループに解決策を預ける行動を辞め、目の前の仕事に打ち込み自ら解決策を考える。

執筆者
岡本賢祐

2001年コニカミノルタ入社後、ヘルスケア部門の国内新規サービスの医療IT部門を経て、アメリカの販社へ駐在し、会社運営全般を経験。
帰国後は中国での新サービス立ち上げなどに従事し、新事業のマーケティングサービス事業部へ配属。海外のマーケティングサービス会社を買収後、2015年、日本法人としてコニカミノルタマーケティングサービス株式会社を立ち上げ、17年より22年3月まで代表取締役を務める。

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